ロレックス サブマリーナを実機レビューしていきます。
サブマリーナの中でもアンティークを味わえるモデルが”Ref.16800”です。
現時点(2021年2月)では最安で110万円~といった所でしょうか。
紹介する個体はRef.16800/80番台(1983年製造) クラスプコードは ” H “になります。
まずは簡単なスペック紹介からみていきましょう!
Ref.16800はスペックが底上げされたモデルでもあり300m防水完備、サファイヤクリスタル
風防が採用された点も技術の進歩が見られます。後継モデルのRef.168000の前身となった
第2世代モデルでもあり、僅か6年のみ製造された短命モデルです。
前期モデル 後期モデルが存在し、夜光塗料のフチのあり・なしによって判断されます。
後期モデルについてはこちらから!
魅力:文字盤 フチなしインデックスとは?
通称 ”フチなしインデックス”は1984年までのモデルのみ存在します。(フチなしインデックスは
文字盤内の夜光部分にメタル枠があるものを意味します)
僕が今まで確認したモデルでは1984年終盤:84番台を境にフチありインデックスに変化しているよ!
懐かしさに似た古い印象を与えるこの文字盤は見る人によって意見が分かれる部分でもあり
良品を探すのがなかなか難しいモデルでもあります。
魅力:退色ベゼルとは?
この時代のサブマリーナにはアルミニウムのベゼルが採用されておりますが経年劣化による退色
が見られるモデルが存在します。僕が狙うなら断然 フチなし退色ベゼル をおススメします!
ベゼルはエージングが進むとゴーストベゼルと呼ばれるレア個体に変化します。
1982年~1983年モデルでゴーストになっている商品をよく目にします。
退色の色合いは以下の3種類に分類されます。
・ブラウン系 ・ネイビー系 ・グレー系
ボクのサブちゃんはネイビー系に退色しているようだね
経年劣化は1個体ずつ違ったエイジングをするのでまさに一期一会です。
今後、どのようにカラーチェンジするかは一種の楽しみでもあります。
Ref.16800のレアモデルとは?
サブマリーナにもレアモデルは存在します。
それはダブルネームと言われるロレックス×○○社といった形の言うなればコラボモデルに
なります。
- COMEX(コメックス) ダイヤル 最安1700万円~ フルセット1900万円~
現存数の少なさでは随一のモデルになります。実はこのコメックスモデルを深掘りすると
意外と奥深くレアポイントがたくさん見つかります。
コメックス社の勤続10周年記念の際にダイバーに配られたプレミアモデルです!
ケースバックには「ダイバーの名前、発行ナンバー、発行日、ROLEX COMEXが打刻」
まさに特別仕様です。また、文字盤のCOMEXと白地で書かれています。この文字盤ですが
SCOC (SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED)が記載されたモデルと
省かれたモデルが存在します。細かい違いがロレックス好きの心をくすぐってきますね 笑
因みに上記写真のモデルは1984年製造です。インデックスにメタル枠がついたモデルなので
後期モデルという事がわかります。
すごーくマニアックなのですがCOMEX仕様はカレンダーディスクが3種類存在します。
従来Ref.16800に搭載されているカレンダーはオープン「6」といったような6が開いた書体
のカレンダーディスクです。しかし、COMEX仕様はフチなし~フチありモデルまで存在する
のでパーツが違うのかなと考察しています。
- 初期モデル Ref.1665系 Cal.1570のカレンダーディスク
- Ref.16800系譜 オープン6 セリフ書体 カレンダーディスク
- Ref.16660 / 16610系 カレンダーディスク
こちらは1984年製のモデルでクローズ9のカレンダーディスクが使用されております。
僕の考察では第2世代のシードゥエラー(Ref.16660)はクローズ6や9の書体のカレンダー
ディスクが使われており、製造時期も同時期(1年違い)の為、シードゥエラーのカレンダー
が使用されたのではないかと考えております。
- Tiffany(ティファニー) ダイヤル 最安320万円~
ロレックスのダブルネームとして外せないモデルはティファニーダイヤルです。宣伝目的の為、
当時一部モデルに搭載された希少ダイヤルです。文字盤にティファニーの文字が書かれており
なかにはミラーダイヤルも存在します。
外装レビュー編
文字盤には6種類も存在する!?
ご存じない方も多いかと思いますがRef.16800には6種類の文字盤が存在します。
フチなしモデルは主に4種類の展開
- Mark.Ⅰ
- Mark.Ⅱ
- Mark.Ⅲ
- Mark.Ⅳ
フチありモデルは主に種類の展開
- Mark.Ⅴ
- Mark.Ⅵ
こちらは追って記事にまとめてみます。
因みにツバキの所有するサブマリーナーはMark.Ⅲだと考察しております。
Mark.Ⅲの特徴としてマッドダイヤルに薄地のペイントがされております。書体の間隔は
狭く、1982年~1983年モデルに存在します。
選び方で注意すること
ロレックスを買うときにどこに気を付ければいいの?
僕が中古でサブマリーナーを買うときに注意したポイントを紹介するね!
実際に店頭で買う場合に注意すること
時計本体について
- 過度なボディ研磨やブレスレットの伸びがないか
- 針やクラスプの腐食が進んでいないか
- ねじ込み式のリューズの不良がないか
- カレンダー動作、針がスリップしないか
- 時計本体を振った際に異音(金属同士が当たる音)がしないか
Ref.16800を購入する際に一番難しいポイントは針の腐食、加えて針交換や文字盤交換がされて
いるか、否かです。
文字盤の劣化はRef.168000(トリプルゼロ)の方が多いと言われていますが針の腐食はRef.16800
の方が多いと感じます。また、ロレックスはタフな構造の為、長い間ノーメンテナンスといった
個体も多く所々、摩耗してしまっているといったケースも多いです。
コンディションが悪いと何か悪い影響が出るの?
研磨し過ぎたケースは防水性能の劣化に繋がるんだ。
目に見える部分で劣化が多い商品=内部不良を起こしている可能性もある。
ということは・・・時計の状態が出来るだけ良いモデルを買うのがいいのね!
購入場所も注意が必要です
ヴィンテージロレックスを買う際に気を付けたい部分は購入場所も実は重要です。
- オークションやフリマアプリの購入は避ける
- 個人間でのトレードも知識がない場合は避ける
オークションやフリマサイトですが内部不良を隠して出品されている商品や訳あり商品が売られて
いる可能性も高いです。すぐに評価をしてしまい出品者と連絡が取れないといったケースも・・・
そのため、必ず商品を実際に確認した上で店員さんに気になる部分は質問してみましょう。
高い金額なので不安を解消した上で買うことをおススメします!
現在の相場は? 狙い目かの判断
さて、現時点でロレックス サブマリーナ Ref.16800を購入すると仮定すると買いなのか?
相場を元に考察してみます。
基準年度 | 平均相場(全体) | 前年比 |
2018年1月 | 781,521円 | +4% |
2019年1月 | 867,531円 | +11% |
2020年1月 | 1,054,034円 | +21% |
2021年1月 | 1,167,371円 | +10% |
Chrono24より年度毎に平均相場を算出しております。
そして、今は購入するのに適している時期かと言うと
ツバキの答えは
買いです!!
理由は簡単でフチなしモデルに限らずフチありモデルも中古市場が10%程、底上げされている
が理由です。5年前は60万円台でもフチなしモデルを購入することが出来ましたが現時点では
かなり並行輸入業者もプレミア価格を付けて販売する事例も増えています。早いモデルでは
生産されてから40年が経過し、コンディションの良い商品は無くなっていきます。100万超え
となる相場が確立されてきている今、ここ最近注目されている5桁シリーズのサブマリーナー
は早めにコレクションに追加することをおススメします。
最後に 欲しい時計はお財布と相談してすぐに買う
ここまで時計レビューから購入時の注意点や相場とまとめてみました。
ここ数年のロレックスの4桁・5桁シリーズの値動きは目を見張るものがあります。
価格が下がるといった事は一部のプレミアモデルを除いてあまりないので年数が経つにつれて
良品も不足しますので沢山選べる内にしっかり吟味して買う!が僕なりの見解です。
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