第2回のレビューに選んだ時計はサブマリーナー Ref.16800 フチあり 後期モデルです。
前回はフチなしモデルのレビューでしたので後期モデルについてもレビューしていきます。
それではまずは基本スペックから
製造期間 | 1984年後期~1986年 |
ケース直径 40㎜ | 搭載ムーブメント cal.3035 |
防水性能 300m | 夜光塗料 トリチウム |
パワーリザーブ 48時間 | 風防 サファイヤクリスタル |
振動数 28,800 | 素材 ステンレススチール |
Ref.16800の前期モデルと後期モデルの違いは?
前期モデルについてはこちらから!
前期モデルと後期モデルの違いは文字盤のみ変更されています。
どこが違うの・・・?
教えてツバキ君!
OK!
じゃあ、後期モデルについて説明するね!
後期モデルを簡単にまとめると
- インデックスのフチにホワイトゴールド製のメタル枠が追加
- 文字盤にツヤあり追加(ラッカー)
- 文字盤の種類 Mark.Ⅴ / Mark.Ⅵ
一見するとRef.16610と見分けがつきにくいですね笑
Ref.16610も前期モデルはトリチウムを使用しているので文字盤が焼けます。
表記は<SWISS – T25>と書かれているので一瞬で見分けられる方はプロの域ですね。
そこでフェイスだけで見分ける際にポイントを紹介します!
カレンダーは旧書体を使用している
前期モデルの際も説明しましたがRef.16800シリーズはカレンダーが旧書体を使用しています。
なので、カレンダーを見ると簡単に見分けることが出来ます。
前期モデルと後期モデルの比較画像
同じモデルなのに文字盤のフチのありなしで大きく顔つきが変わりますね。
ブレスレットは前期・後期ともに№93150
フラッシュフィットは№593です。
ところで何で後期モデルからフチがつくようになったの??
トリチウムが与える文字盤の劣化から守るためと言われているよ!
80年代スポーツモデルに多いミラーダイヤルとは
実は後期モデルにはミラーダイヤルと呼ばれるツヤありの文字盤が存在します。
50年代~60年代初頭のスポーツモデルにも存在し、プレミアがつくモデルがほとんどです。
16800では既にスパイダーダイヤル(クモの巣のようにクラックが入っている文字盤)になって
いるものも存在します。
中古購入時の注意点
後期モデルを買う時は何に気を付ければいいの?
前回、同様に注意点を書いていくね!
注意すべき点を7つ紹介するよ!
- 過度なボディ研磨やブレスレットの伸びがないか
- 針やクラスプの腐食が進んでいないか
- ねじ込み式のリューズの不良がないか
- カレンダー動作、針がスリップしないか
- 時計本体を振った際に異音(金属同士が当たる音)がしないか
- コンディションがオリジナルのままか
- ヘッドのみの商品は選択肢から外す
主にメンテナンス状況の確認になりますがはじめの1回はオーバーホールしたけど、、、
といったケースが非常に多いです。1回3~5万円掛かる維持費をケチってしまう場合も
多く聞きます。
この中で特に気を付けるべき点は「パーツがオリジナルか」といった点です。
なかには夜光合わせといって針交換がされているケースや文字盤が交換されている状態
のものも存在します。フリマやオークションは玄人も騙されるロレックスが多く存在して
います。
➡買う前に必ず持ち主(個人or販売業者)に質問することも重要です。
もし、わからないといった回答や中古品なので仕様です。。といった回答には買い控える
に越したことはないでしょう。
ねぇ、ツバキ君!
何でブレスレットがないロレックスは買っちゃダメなの?
実はね、売った時に安くなってしまうからなんだ!
あと、購入後にやっぱり純正のブレスが欲しい!!ってなった時にかなりの出費に繋がってしまうんだ。。
価格が少し安いからといって付属品なし+ヘッドのみのロレックスを買うことは止めましょう。
ヴィンテージロレックスにおいてですがケースの製造年数とブレスレットの製造年数が極端に
ずれている場合、リプレース品として評価が下がります。
現状の相場はいくら?
現時点での相場を算出してみます。
付属品なしのフチありモデルであれば91万円~といった所ですね。
では、付属品ありの場合はというと
ギャランティありの状態ですと102万円~といった所になっております。
ギャランティは現行モデルでは~5万円の買値の差となりますがアンティークになれば
何十万円と差が出てくる部分になります。(だからといってシリアル№が違うギャラを
ネットで買うことはおススメしません)
まとめ
サクっとおまとめ