皆さん、こんにちは!ツバキです。
令和になって時計の所有欲が一段と高まっています!!
ついにずっと欲しかった4桁のヴィンテージロレックスに足を踏み入れてしまいました!!!
皆さんはヴィンテージロレックスだとどんなモデルが好きですか?
今回買った時計は GMTマスター(Ref.1675M Gilt)!
まずはどんなモデルを購入したのか、簡単にご紹介させていただきます!
ブログを書きながら横目に見てもはぁーーカッコいいなぁとため息をついています。最初は見るだけと決めていたんですが、文字盤の雰囲気に充てられて、試着のつもりが気づいたら購入してしまいました。。
60年代スポーツはリベットブレスと思っていましたが実際に着けてみるとクタクタのジュビリーブレスもなかなかいいじゃない!と思ってしまいました笑 欧米ではジュビリーの方が人気だそうです。
現行モデルにはないツヤのあるミラーダイヤル、ヒラメケース、ラジウム夜光など1960年代のモデルは今後より評価されていくと確信しています。
オリジナルパーツが重要な60年代スポーツ
オリジナル?となる方もいらっしゃるかと思いますがやOHの際にパーツが交換されてしまう事やアフターマーケットのいわゆる社外パーツ等、様々な理由があります。もちろん高年式のパーツへの交換は道具としてしっかりと日常使いされていたんだなと思うポイントでもあり、個人的には「いいな」と思います。ただ、悪意のある個体や販売店も気づかないで売っているというケースもありますので注意が必要です。
近年、60年スポーツのロレックスがジワジワと値段を上げてきております。昔から高かったよ!!というツッコミも聞こえてきますが、2015年頃で150万程でミラー文字盤が買えたと記憶しております。当時は買取も100万前後でした。
オリジナル状態が極めて少ないヴィンテージモデル
オリジナル性で大事なの??実際、変わっているかなんてよくわからないけど・・・
ヴィンテージの場合は50年-60年前の時計に当時のパーツが付いている事が重要なんだ!その長年の歴史に伴う経年劣化に価値を見出すことが一種の真価なんだよ!
主なパーツは下記一覧です
①ベゼル | ②ベゼルインサート | ③文字盤 | ④夜光 |
⑤針(GMT針等) | ⑥裏蓋 | ⑦ケース | ⑧ブレスレット |
買取時に交換されている事が多いパーツを赤く塗っておくね!
僕のGMTマスターはやや難ありでしたので少し安く買うことができました!
訳ありとは具体的なポイントは「ベゼルインサート交換・裏蓋交換・ブレス交換」ありました!
因みに現在ミラーの良個体を探すと800万~といった所です。マッドは300万程でしょうか。
ジワジワと相場が上がっているので欲しいと思ったら、もう買っておいた方が良いです。
この状態でも僕は好きですがどんどんオリジナリティを求める内に沼にはまっていきました。。
個別のパーツ紹介の前に僕の買ったモデルも含めて詳細を説明していなかったので画像と共に見てください!
ツバキの時計をご紹介
まずは正面から
サイドビュー
サイドビューパート2
ギルトダイヤルはRef.6542のファーストGMTマスターから踏襲されており1967年頃迄のモデルに存在ます。鏡面のようなラッカーのツヤがいかに文字盤にお金を掛けて作られていたかわかります。
この時代のRef.1675にはリューズガードがPCG(Pointed Crown Guard)ポインテッドクラウンガードとなります。PCGは現存する中で2種類に分類され、OCCの初期のミニッツサークル(チャプターリング)ではEl Cornino(エルコルニーノ=イタリアの山の名前)と呼ばれます。
もう1種類のPCGはBroad(ブロード=鳥の嘴に似ている)、日本ではヒラメケースと呼ばれます。ヒラメケースはシリアルで87xxxx番台から114xxxx番台にあると定説がありますが僕のシリアルは115xxxx番台なので恐らく過度期によるものなのかなと考察しています。
針に注目していただきたいのですが時針、分針が金色をしています。これは1964年から1965年に存在する特徴であり意外とあまり知られていないレアポイントなのです。そしてGMT針は「ミニ針」仕様でして1967年迄のモデルは小っちゃい針が使われています。
このミニ針のGMTマスターが欲しくて「ええぃ、買っちゃうか!!」と背中を押されたポイントでもあります。夜光は若干ダメージがありますが比較的綺麗です!
欲を言うとOCCダイヤル(Officially Certified Chromometer)が欲しかったんですが予算的に無理でした笑 OCCダイヤルは少なくても500万は用意しないといけないですからね。。。
また、1960年から1965年のモデルは本当に面白くて不思議な点も多く存在します。その1つが夜光塗料で、本来は光らないとされるSWISS – T<25のトリチウム文字盤が何故か光ります。
ラジウムは時計製造時の危険性から60年代に入ると使用が規制されている経緯があり1967年のIAEA(国際原子力機関)によって使用量の減少と規制が入りました。あくまで予想ですが1967年にはGMTマスターはマッド文字盤へと移行もあり過渡期による、ラジウム文字盤も混ざっていたと仮定しております。
ミラー文字盤に存在する特徴でストックとして先に作成されていた文字盤が納品されて今でもラジウムとして蛍光しているのかと考察します。ただ、あくまでROLEXからの見解はないので予想でしか無い点がモヤモヤします。
この文字盤は夜光がふっくらとしていて何とも愛らしく感じます。ジュビリーとの相性もよく夕方に撮影するとエモいです笑
次にブレスレット一覧
ブレスレットは主に4種類展開されています。
1. リベットブレス(ブレス№ 7206 / FF80 or FF58) 7206は20㎜用、7205が19㎜
⇒初期モデルはRef.6542のフラッシュフィットが付いている事が多く№80になります。
⇒1954年~1970年迄はデベソバックルが装着、最終1971年のみ王冠マークが中板に移動しました。
近年、7206の1960年-1965年のモデルが高額になり、海外では30-50万で売っています。欲しいと思ったら20㎜リベットは状態が良いものを今の内に抑えておく必要があります。スーパーパチブレスもあるので、注意が必要ですがオークション等はブレスの刻印が載せていない場合もあるので入札前に写真追加いただき、落札することをおススメします。
2. 巻きブレス(ブレスレット№7636 / FF280) 1967年~1976年頃まで製造
⇒巻きブレスもシンプルで人気がありますね。よく身内では巻き巻きブレスと呼んでいます笑
3. ハードブレス(ブレスレット№78360 FF580)
⇒70-80年代モデルによく見られるハードタイプのブレスレットでより強度が増しました。
⇒70年代後半のモデルに着いている事が多く、文字盤で言うとMark.5などに多いかと思います。
4. ジュビリーブレスレット(ブレスレット№6251H FF50) FF55はドレスモデル用
⇒僕の巻きブレスはOHの際にデベソバックルから交換されてしまっています
購入して良かったか?後悔はしないか?
買って後悔は一切していないです。むしろこの時期に買っておいてよかったと思いました!
ヴィンテージスポーツモデルは年々高騰しており状態が良いものは今でさえ非常に高いです。
ただ、個人売買では載せ替えやケースが偽物など多くのトラブルを抱えている事も事実です。信頼できるショップさんで買うことがまず間違いないかと思いますので購入時は十分にご注意ください!
ヴィンテージロレックスの魅力は買ってからも多くの知見が広がります。「自分なりに調べる事で知識やバックボーンを調べて深く追求する事で所有欲もアップする」と個人的には考えています。
そして、Ref.1675のミラーは製造年毎に文字盤の仕様が異なるので面白いですね。1959年のOCC、チャプターリング(ミニッツサークル)、オープンチャプター(通常ミラー)、ミニ針、マッドと製造年数も長いので自分好みの個体を探すのがある種の醍醐味だと思います。
最後に ヴィンテージロレックスを買う際の注意点
ヴィンテージロレックスは当時のオリジナル品かどうかが非常に重要になってまいります。シリアルの打ち直し、文字盤リダン、ベゼル交換、針交換、ローター交換やはたまたブレスレットが偽物など多くのトラブルを抱えている個体も多くあります。
1つの指標としてはネットで調べるでもいいので買う前に必ず情報集めはしておいた方が良いです。色々なショップの店員さんに仕様を確認する等、準備をした上で買う事でリスクも極力減らすことができます。現在はロレックス×投資でヴィンテージロレックスも注目されているのでより悪意のある個体も多く出回っていることも現状です。保証書付き等、お金に余裕があり将来性を見出すならペーパーがある個体が一番間違いないかなと思います。
次回、 ツバキ GMTの純正パーツを求めて沼にハマる の巻
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!次のブログでお会いしましょう!